神社

あなたは神を信じますか?

 

なんて胡散臭い宗教の勧誘じみた台詞を大真面目に言うつもりはありません。よくよく、日本人は宗教には無関心であって、また、それはお酒の席であってもタブーとされているテーマだとは思います。しかし、ふと街を歩けば見慣れた神社がそこにはあり、お盆にはお墓参りに行くことが、私たちに疑問を抱かせる事柄ではないというのは、多く賛同頂けることではないでしょうか。

ところで、お寺と神社は、似ているところではありますが、お寺は「仏教」であり、神社がいわゆる「神道」です。これはご存知の方も多いかと思います。

 

私達の多くは、法事の際には、お寺を訪れてお坊さんの唱えるお経を聞き、お墓の前で祖先に、各々が思うところをありながら手を合わせる。そんな習慣から、日本は建前では仏教色が強い国とも言えます。しかし、おばあちゃんの家で、朝早く神棚にお酒を供えるおじいちゃんの姿を、懐かしい記憶の中に仕舞ってある方もいると思います。これは仏教ではなく神道に由来するものです。

 

前置きが長くなりましたが、今回はこの神社について、少し書いていきたいと思います。神を信じるとか信じないとか、そういった触れづらいことは私自身さして興味はなく、単純に「面白い」、ということを伝えたいがための記事だと思って気軽に流して頂ければ幸いです。

 

さて、神社には当然、神様が祀られているわけですが、その種類は非常に多岐に渡っています。大学受験を控えた高校生が多く集まる○○天満宮、は菅原道真を神様として祀っていますよね。これは人を神として祀った例であって、日光東照宮などもその例ですが、他のタイプとしては、実在した人物ではなく「古事記」などに出てくる神であったりします。

 

ここで神様を列挙していくことは出来ませんが、メジャーなところを挙げたいと思います。

・宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)-主に、稲荷神社で祀られており、いわゆるお稲荷さんです。豊穣の神様です。

・八幡様(ハチマン様)-主に、八幡神社で祀られており、八幡様とは応神天皇と言われています。厄除けや家内安全などの神様です。

天照大神(アマテラスオオミカミ)-伊勢神宮や、主に神明神社などで祀られています。天皇の祖先と言われています。厄除けや豊穣など、万能の太陽神とされています。

菅原道真(スガワラノミチザネ)-主に天神系の神社で祀られています。学問の神様として有名ですね。

 

実は、この4系統の神社で日本にある神社の6割以上を占めていると言われています。

ほんの少しでも何かを知っている状態で訪れる神社というのは、いつもと少し違って面白く感じるかと思います。

たとえば、ほとんどの神社には鳥居がありますが、鳥居は、神の居る神社と人間が暮らす俗界を隔てる結界の役割を果たすと言われています。これを知っているだけでも、鳥居をくぐるときに神秘的な心持ちになるでしょう。 こういった神社や神様のことについて分かりやすく記述した書籍は多く出版されているので、読みやすいものを1冊読んでみるとより神社を楽しめます。

 

神様の存在や、神の力を信じるかどうか、などそれ自体は現代の科学的見地に立てば否定されるでしょう。しかし、科学の時代より遥か昔、人々が見えない世界に立ち向かっていく心の拠り所として縋った神様と、それを祀る建物が今も残っている。。。そこに、遠い過去から確かに紡がれてきた歴史を感じることができ、ロマンがあって面白いと私は考えます。

神社の魅力に惹き込まれた方などは、ふと見かけた神社につい立ち寄ってしまう、なんてことも多いでしょう。

 

さて、ここまで色々とまとまりのない稚拙な文を書いてきました。簡潔に述べてしまえば、神社はこれだけ多く日本に存在しているのであるから、それらについて知らないより知っていたほうが、日々は以前よりちょっと楽しくなるだろう、というだけのことです。